かといって、私にそれ以外の理由が思いつくわけでもないので、なんとなく腑に落ちないまま、会話を続けた。
「そうなんだ。
そう言われると、うちの中学も結構サッカー強い方だったけど、下山手中学にはいつも勝てないって聞いたことがある気がする。」
「まじ!?西山手中学にそんなふうに言われてたんだったら、マジで嬉しいかも!」
そう言って、本当に嬉しそうな顔をしてる。
サッカーのことになると、すごくいい顔するなぁ。
本当にサッカーが大好きなんだって、私にも伝わってくる。
「そうなんだ」
「うん、西山手中学とは、いつも良きライバルって感じで対戦させてもらってたからさ」



