くるりと向きを変えて、学用品が販売されているコーナーに向かって歩き始める天道君。
私も、なんとなくさっきの続きのように、その後ろをついて、てくてくと歩いていく。
学用品販売コーナーは、当たり前だけど他のクラスの子たちもいて、既にかなりごった返していた。
個別で買う子もいるみたいだけど、大抵の子は一揃え買っていくので、全種類1セットになったものが販売されているコーナーには長蛇の列ができていた。
列の先頭では順番に大きな紙袋を、用意してきたお金と引き換えに受け取っている同級生たちの姿があった。
私もその長い列の最後尾についた天道くんの後ろに自然と並ぶ。
販売コーナーは長机を横にずらっと並べてあって、5人くらいのおじさんが慌ただしくお金を確認しながら紙袋をドンドンと渡していく。
5列あってそれぞれ既に10人ちょっとずつ並んでいたけど、要はお金を渡して紙袋を受け取るだけ。



