これはそのうち天道くんの隠れファンクラブとか本当にできちゃうんじゃないの?
変に目をつけられるのは嫌だなぁ…。
そうは思うものの、今は天道くんがこっちにおいでおいでと手で招いてくれてるし、行かなきゃ悪いよね。
半ば強制的な感じで心を奮い立たせながら、足をそちらへと向けた。
天道君の隣まで行くと、上下2段に積まれたロッカーの上が19番、その下が20番で天道君が上、私が下ってことみたいだった。
「よし、これでロッカーの位置も確認できたし、学用品を揃えに行きますか!」
ニパッと、さっきまでとは違う明るい笑顔の天道君に、私もちょっとにこっと笑って
「うん」
と返した。



