自分の感じたことが自意識過剰じゃないことを心の中で確認していたら、どうやら私は天道君の顔を凝視してしまっていたみたい。
「いや、そんなに見られると照れるんだけど?」
全然照れてなさそうな顔でシレッと言う天道君。
「はぁ…」
またもや間抜けな返事しかできなかった私。
ていうか、なんて返せばいいかわからないし。
とりあえずロッカーを見に行くっていう話だよね?
「えっと、じゃあ、ロッカーの場所、一緒に確認しに行こうか? 」
ぎこちなく、そういうのが精一杯の私に、天道君は無邪気な笑顔を見せると、
「オッケー、じゃあ行こう!」
と言って立ち上がった。



