お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


「あー……じゃ、早坂一緒に来て」

「は!?なんで、私!?」



悶々と考える私をよそに、浅野くんがなぜか夏奈ちゃんを指名して、2人はバーベキューの食材を取りに行ってくれて。


……これ、夏奈ちゃんには絶対ナイショなんだけど、浅野くんと夏奈ちゃんって何気にいいコンビだなぁって思ってるんだよね。


折り合いはあんまり良くないみたいだけど(汗)。




………そして、この場に取り残されたのが、私とみっくんと、浅野くんのお友達の男の子たち。



浅野くんのお友達たちの中にはクラスメイトもいるんだけど、ほとんど話したことがなくて。

みっくんには話しかけられない状況だし、だからといって人見知りな私が自分から男の子たちに話しかけられるわけもなく………ただただ、気まずい。



そう思っているのが伝わったのか、否か、男の子たちのうちの一人が声を掛けてくれた。



「花岡サンって、下の名前なんだっけ?」


「あ………え、と、花岡ひまりです……」


「オッケー了解!ひまりちゃんね。……俺実はさ、ひまりちゃんと話してみたいなって思ってたんだよね」




えぇっ?

………私と……?