お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


なるほど……と納得していると、


「それはそうと。俺らのとこ、来てくれる?」


そ、そうだった。

浅野くんにバーベキュー一緒にしないかって誘われてて……そこにはみっくんもいて…

ぐるぐると現状把握していると、私より先に夏奈ちゃんが答えた。



「浅野は気に食わないけど、ここはお言葉に甘えて一緒に混ぜてもらおうかな」


その言葉(主に前半)に苦笑いした浅野くんは、私に確認する。


「花岡は?それでいい……?」

「ぜ、ぜひっ………!!」



コクンと大きく頷いた私を見て、浅野くんが微笑んだ。



「じゃあ……こっち」


浅野くんが歩き出して、私と夏奈ちゃんはそれに着いていく。


すると、突然くるりと振り返った浅野くんが小声で、


「実はさ……光希…あ、さっき話してたヤツは、女の子が来るの嫌がってるんだよね」



………やっぱり。
そんなことだろうなぁって、ちょっと思ってたんだ。