お前のこと、誰にも渡さないって決めた。



これは、何としてでもみっくんと同じグループに入らないと…………!

再び意気込んだ私の耳に飛び込んできたのは、朝にも聞いた声。



「おーい!花岡、バーベキュー俺らと一緒にしねぇ?あ、早坂も」

「浅野くんと……?」

「浅野さぁ、毎回ひまりと私の扱いの差ヒドくない?」



思いもよらない浅野くんからのお誘いに、きょとんとしている私。

そして、顔をしかめている夏奈ちゃん。


そんな私たちのもとに浅野くんが駆け寄って来た。



「俺らのとこ、男ばっか集まっちゃってむさくるしいんだよ。だから来てくんねーかなーって」


そう言って指差した先には確かに男の子だらけ。

って……あれ…!!



「……あれ、もしかして棚橋くん?!」


私が思ったことを、夏奈ちゃんがそのまま声にした。


「え?光希のこと知ってんの?」


不思議そうな顔をした浅野くんに夏奈ちゃんが答える。


「まーね。浅野こそ、棚橋くんとどういう接点があるわけ?」


「あー、光希は元バスケ部エースで中学では結構有名でさ。で、俺も中学からバスケ部だし何回か対戦したことがあって……っつーよしみで今はまぁまぁ仲良くやってるってわけ」


そういえば浅野くん、中学でもバスケ部で高校でも続けるって4月の自己紹介で言ってたような。