お前のこと、誰にも渡さないって決めた。



だって、みっくんの声が聞きたい。

みっくんの笑顔が見たい。

………みっくんと喋りたいよ、笑って。昔みたいに。



そうと決まれば、水着のことなんて気にしている場合じゃない。
これは “戦闘服” !!
そう思えば平気だもん………!!



「よしっ、」


むんっと、小さく両手を拳にして。

気合いを入れ直す。



「そうそう、その意気!!」


そんな私に夏奈ちゃんも、ガッツポーズをしてくれた。



それは “作戦決行” 決定の瞬間だった。



作戦決行となれば!!
まずは、みっくんの視界に入らないと始まらないよねっ!?



思い立ったが吉日、と言わんばかりに
みっくんを探すためダッと駆け出した私に、



「え?! ちょ、ひまり?! まだ日焼け止め塗ってないのにいいい──────!!」



夏奈ちゃんの絶叫が響いたのは言うまでもない。



覚悟しててね、みっくん!!
絶対に “作戦成功” させてみせるから!