「……さすが」
夏奈ちゃんが、半ば呆れたように言う。
私は、パフェをスプーンですくってパクリ。
「…………!」
待って待って、めちゃめちゃ美味しいよ!?
フルーツの甘酸っぱい感じと、クリームとホイップがもう………!幸せっ!
「ひまりが甘いものを食べるときの表情、見てて飽きないよ」
「えへへ」
「……いや、別に褒めてるわけでもないんだけどね」
夏奈ちゃんは微妙な顔をしてるけど、今の私はそんなことは気にならない。
だって、ほんとに!
ほんとーに、美味しいんだもん………!
*
あれだけ大きかったパフェも、
大の甘党の私にかかれば、あっという間になくなってしまった。
「ひまりって、いつもこんなに食べてるわけ?」
「ううん、今日は久しぶりだよ〜。でも、外食するときはこんな感じかなぁ、いつも」
家ではもちろん、ママの作るバランスの良い食事。……でも、たまにこうやって外で食べると、甘いものをメインにしちゃうんだよね。
「……にしては、ぜんっぜん太らないよね」
夏奈ちゃんが、ぽつりと零す。



