「ひまり……それ、」

「そうっ!ずーっと気になってたんだけど食べてなくて!ふわっふわのレアチーズクリームに、ザクザクのシリアル、ふわっと乗せられた生クリームとミルクジェラートに、イチゴ!ブルーベリー!カシス!ラズベリー!このデラックスなサイズ感……!」


おまけにソースまでかかっていて。
………ぜーったいに甘くて美味しい……!


「甘いものに関しては、やけに饒舌だし………じゃなくて!」


まだまだ語り足りないけれど、
夏奈ちゃんが口を挟んで、一旦ストップ。


「もしかして、それが “メインディッシュ”…?」


おそるおそる、といった感じで聞いてきた。

私はというと、大きく頷いた。


「もちろんっ」

「………さっきとは逆のことを聞くけど、それ食べきれるの?」


夏奈ちゃんの視線の先には私のパフェ。

さっきまで食べていたオムライスとは比にならないほど大きくて、高い。


「甘いものなら、どれだけでも食べれるよ〜っ」


そう、夏奈ちゃんが思っているほど私は少食ではない。

むしろ、甘いものに関しては大食いに入るんじゃないかな。……甘いものは別腹って言うしね。