「………ごめん、もう限界」
「えっ……?」
あまりにも切なくて、それでいて熱っぽいみっくんの声に思考が溶かされそうになる。
「本当はもっと、今まで傷つけた分甘やかしてから言おうと思ってたのに」
「こんなはずじゃなかった、のに」
みっくんが発する言葉のひとつひとつが耳を掠めて、心臓がありえない速さでドキドキして。
「ほんと……何なのおまえ」
「っ!」
責めるような口調なのに、責められてるような気がしない。
「俺とずっと一緒にいたい、とか、んな予想してないような可愛いこと言うから俺は……」
はぁ、と熱いため息をついて。
みっくんは強く抱きしめていた私を解放した。
そして、私の目を真っ直ぐに見つめる。
真っ直ぐで、澄んでいて、熱っぽくて、真剣で──────まるで、私に、
「ひまりが、好きだ」
恋、しているような。



