みっくんのことが大好きで、
みっくんの彼女になりたいけれど、
それを選ぶのはみっくん自身であって、神様じゃない。
私は、みっくんがみっくん自身で選んだその相手になりたいから。
そのためには、まだまだみっくんに釣り合えるように頑張らなきゃって。
─────だから、
今は、みっくんのそばに居ることを。
大好きなきみの、そばに居させてくれる幸せが、ずっと続きますようにと。
深く深く、願ってから、
ぱちりと目を開けた。
視線を横にずらすと、みっくんが手招きしている。
私は弾かれるように、みっくんの方へ駆け寄った。
*
「せーのっ!」
私のかけ声を合図に、ふたりで一斉におみくじを開いた。
「やったあっ、大吉!」
「俺も」
私が手を挙げて喜ぶと、みっくんも大吉だという。
「えっ!?すごい……!」
みっくんのおみくじを覗くと、確かに大吉で。
二人揃って大吉なんて、そんなことあるんだ。
いい一年になればいいなぁ、と心の中で思うと、
「……いい一年になればいいな」
みっくんがそっくりそのまま声に出して。
同じこと考えてた!と、勝手に嬉しくなって。



