みっくんが参拝を終えて頭を上げたくらいのタイミングで、私は二礼二拍手一礼。



そして、ぎゅっと目を閉じて。



どうしても叶えたい、と思い浮かべたのは。







〈 みっくんと、ずっと、ずーっと、一緒にいられますように 〉






当たり前のようで奇跡のような、今、みっくんの隣にいる幸せが、これから先も続きますように。




……本当は、もっとずるいことを考えたりもしたの。




本当は、みっくんも私のことを好きになってほしい。


いちばん好きだって言ってほしい。



みっくんの特別になって、彼女になりたい。





願いごとが思いつかない、と言ったけれど本当は逆なんだ。


みっくんを想えば想うほど、ずるくて欲張りな願いごとなんてきりがないほど浮かんでくる。



だけど。





その、私の独りよがりでずるい願いごとを神様に願うのはどこか違う気がした。