そんなみっくんを見惚れるように、ぼうっと眺めていた私だけど。


プリントの山が目に入ってはっとする。



そう、あくまでも補習なわけで。

うつつを抜かしている場合ではない。




きゅ、と気合いを入れて唇を結んだ私は一枚目のプリントを手に取った。




よし、頑張ろう……っ!





むんっと気合い十分にシャーペンを動かし始めた。





*





─────そして30分後。




さっきから、早くも私は壁にぶつかり続けていた。





「………みっくん、ごめんね」




私が呼びかけるとみっくんは参考書から顔を上げて ん?、と首を傾げる。



そんな姿もかっこいい………!!、じゃなくて。




まだ30分しか経っていないのに、これでみっくんをコールするのは何回目だろう。




一、二枚目までのプリントは、自力でもなんとか解けるレベルのもので。



これくらいだったら大丈夫かも、なんて油断していると三枚目の途中くらいから理解できなくなってきて。