「わかった、俺でいいなら」
「~っ!?」
思わず声を上げそうになって、口を両手で押さえた。
だって。
「そうかそうか!いや〜、助かるわ〜」
先生の声も聞こえて、やっぱり聞き間違いなんかじゃないよね、と思った。
だって、みっくんが口にしたのは紛れもなく肯定の返事だった。
一縷の望みはかけていたけれど、みっくんは断るだろうなって心のどこかで思っていたから、驚いてしまって。
「じゃあ、頼んだぞ」
先生が最後にそう言い残して、急ぐように職員室の方へ歩いていく足音が聞こえた。
その足音が遠ざかっていくとともに、私の心拍数はどきどきと上がっていく。
どうしよう、嬉しすぎる。
こんなところでみっくんと一緒にいられるなんて、思ってなかった。
こんなことなら補習でもよかったかも、なんて不謹慎な気持ちがよぎる。



