あっさり告白された。

人生初めての。

先ほどの怒りはどこへやら、今となっては男たち2人に告白されたという事実を受け入れるのに必死だ。

しかも世間的に見れば、2人共超スーパーハイパーウルトラ級のイケメンである。

嗚呼、私は何という幸せ者か・・。

そんなことをひしひしと感じながら、ぼけーっと夜空を眺めているその時である。

いきなり翔にデコピンというものをされた。

なんと旧式な。

「どこ見てんだよ。」

「あ・・・翔・・・ごめん・・。」

「返事は別に今じゃなくていいから。」

あずさがぶっきらぼうに言った。

「でもいつまでも返事がないのもな。期限でもつけるか。」

そういい放った翔にあずさも同意した。私の気持ちは無鹿こいつらは。

「じゃあARROWのパーティーの時な。」

翔の鶴の一声で、私は人生初の彼氏というものを、その日に決めなければならなくなったのである。