「な、なにが・・・?」

あずさが打って変わった様にボソボソという。

「その前にお前、爆睡してたはずだよな。」

翔が不思議そうに言った。

「15分くらい前から起きてましたすいません。」

そこは素直に謝る。

****

「でもね?!?!」

急に大きな声を出した私に対して男共はズイッと一歩のけぞった。

「こいがたきってなによ?!恋敵ってなによ?!なに勝手に人を恋愛対象にしちゃってんのよ?!?!わけがわからないんですけど!!!はあ?!恋敵って!!人が素っ晴らしく混乱することをよくもまあ堂々と言えたね!!!」

息遣いは荒く、なんて言葉はこの場所には通用しない。

全速力で走り切った馬の様にゼエゼエと女性らしからぬ音を立てて、私は2人にそう言い放った。

しかし。