「翔、馬鹿かお前。抱えるなら抱えるでちゃんと持っとけよ。このマヌケ。」

こんな口が悪いあずさは初めてだ。

「・・・え・・・、いや、俺何もしてないぞ・・・?」

「だったら華が落ちるわけないだろうが!!!」

あずさは狂った様にまくし立てている。

今の私は地面にうつ伏せで、ごろんとなっている様な状態だ。

これ以上翔に怒りの矛先を向けられたくない。

何より私には男共2人に問いただしたい事がある。

そんな思いから私は体をむくりと起こし、その私を見て唖然としている翔とあずさを見つめた。

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「ねえ。」

もはやホラーだ。

「「お、おう・・・。」」

「どういう事?」

今日は何回この質問を彼らにぶつけてきただろう。