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「・・・危ないだろ。」
結局は水浦翔の胸に抱かれる格好になってしまった私である。
恐らくこける直前にキャッチしてくれたのだろう。
本来ならば言うべきはお礼だが、口から出たのは別の言葉だった。
「いや、危ないのはそっちでしょ。急に人の手をつかんで。」
そう言ったと同時に言いたかったことがあふれ出た。
「・・・ほんっとに一体なんでここにいるの?!ただの超金持ちな男じゃなかったの?!なんで翔のお父さんが私の上司だったのよ?!しかもLINEのプロフィールだって<翔>だけだし!苗字くらい入れなさいよ!そうしたらもっと早くあなたがアローグループ会長の息子だって分かったかもしれないのに!!!!」
ようやく言い終わった質問はいつの間にやら文句に代わって幕を閉じた。
眼から水が出てくる。
今まで気が付かなかった自分自身に腹が立ってしょうがない。
「・・・危ないだろ。」
結局は水浦翔の胸に抱かれる格好になってしまった私である。
恐らくこける直前にキャッチしてくれたのだろう。
本来ならば言うべきはお礼だが、口から出たのは別の言葉だった。
「いや、危ないのはそっちでしょ。急に人の手をつかんで。」
そう言ったと同時に言いたかったことがあふれ出た。
「・・・ほんっとに一体なんでここにいるの?!ただの超金持ちな男じゃなかったの?!なんで翔のお父さんが私の上司だったのよ?!しかもLINEのプロフィールだって<翔>だけだし!苗字くらい入れなさいよ!そうしたらもっと早くあなたがアローグループ会長の息子だって分かったかもしれないのに!!!!」
ようやく言い終わった質問はいつの間にやら文句に代わって幕を閉じた。
眼から水が出てくる。
今まで気が付かなかった自分自身に腹が立ってしょうがない。
