〖下校中〗

「そう言えばお前泣かないよな〜」


真面目な顔で言ってくるのでその目に私はドキッと心を鳴らす。


「私だって泣くし。」


「見た事ないし。」


「誰が真生の前で泣くかバカ」


「あっそ…じゃ泣かしてやるよ…」


「は?馬鹿じゃないの……?」

私はニヤッと笑う悪魔の目に心を奪われたのだ。

「じゃ私ここだからじゃぁね〜!」

逃げる様に真生背を向けた。