「小春、おかえりなさい」

「ただいま、お母さん」


リビングに行くと、ちょうど夕食の準備をしているお母さんの姿が目に入る。


「わぁ、ハンバーグだ!」


テーブルに並べられたハンバーグに目を輝かせる。

ハンバーグは私の大好物。
特にお母さんのチーズ入りハンバーグは絶品!!


「ふふっ、小春は昔から好きだもんね、ハンバーグ」

「うん!」


嬉しそうに頷く私を見て、笑みを浮かべるお母さんは、そういえば、と言葉を続ける。


「伊織くんも好きだったわよね~、北條家特製ハンバーグ」

「えっ?!いっちゃん?!?!」