『あいつ、いや上條先輩は昔から、あんなんだよ。』

『え、瞬。上條先輩のこと知ってるの?』

『知ってるよー。幼なじみだし。』

『そうなんだ。良いなぁー。』

『そうか?いるだけ無駄だって。』

瞬は大きい声で言った。

『聞こえちゃうよ。』

私は、焦っていたのに.......

君は、普通にしていた。

『大丈夫だって。どうせ聞いてるんだから。』

『え?』

その時だった。ガタンという音がして。

音の方を見ると、そこには上條先輩がいた。

バレたって感じだった。

『瞬。きずいてたのなら、もっと早く言えよ。』

『や、きずいたのさっきだし。って言うか、なんでいんだよ。』

『別に。良いだろう。瞬が有馬さんと話してたから、しゃべって見たくて。』

『そ、俺には、関係ないし。』

『二人は、本当に仲が良いですね。良いなぁー。』

『有馬さんには、幼なじみいないの?』