その言葉を聞いた瞬間。瞬と上條先輩の顔が真っ青になった。

どうしたんだろう?

二人は何か喋り始めた。

少しだけ聞こえる。

私は、耳を済まして聞いていた。

『翔。もしかしてその日って。』

『うん。アイツが居なくなった日。どうして。』

『わかんねぇー。でも、しずくと関係があったりして。』

センパイたちの話を聞いていると、頭が衝撃を受けたかのように痛い。

どうしよう。

体中に電気が走る感じ。

あ、あれ。意識が。

薄れてく。

『バタン。』

大きな音を立てた。

『え、どうした?』

『有馬。有馬。瞬。先生呼んできて。』

『うん。』

誰かに呼ばれてる。

だ…れ…だろう。上條…先輩…かな?

瞬…かな?

どっちでも…いいや。

『先生こっちです。有馬が急に倒れて。』

『救急車を呼んだ。すぐ、来るはずだ。』

保健室の先生ができる限りの事をしている。

先生は一旦出ていったが、すぐに戻ってきた。

『こっちです。お願いします。』

『はい。わかりました。』

先生は、救急隊員の人に声をかけている。

この教室からは、先生と救急隊員の人の声をが響いている。