「みーさお!」
「おお。けい。」
「今日さ、カラオケ行かね?」
おいおい、もう少し誘い方あんだろ…
「は?いかねぇよ。」
「なんで!?あたし行くのに!?バスケ部みんないくっつってたし!」
「おい、まさか、もう行くとか言ってあるとかいわねぇよな?」
「…ごめん!」
「はぁ。お前さ、なんで野郎どもとカラオケ行かなきゃなんねぇのよ」
「いるいる女!あたし!」
「あー、お前は、女ではない…」
「はぁー?言ったな!?」
笑笑
「おお!みさお!けい!待ってたぞー?」
「やっほう!桂木先輩!」
おい、そんなに近づくなって…
「お前さ、危なっかしいんだけど。」
「はぁ?あたしはただ単に友達とカラオケ来てるだけなんだけど?」
自覚あんのかこいつ…
顔はそこそこ可愛い、体は華奢だけど出てるとか出てる。これで男がほっとくと思うか?
「もう少し女としての自覚持てっつってんだよ。」
「あたしトイレ!」
はぁ!?
「おい!なんでだよ!」
「だって、みさおうるさいもん。」
俺はただ…心配なんだよ
「お、おれは、お前見てるとイライラすんだよ!」
「はぁ!?悪かったな!もう帰る!」
あ、ちょっ!…はぁ…
ー翌日ー
「けい!」
あ、避けられた…
「けいっ!待て!」
「なんだよ!イライラすんなら見なきゃいいだろ!」
「そういう意味で言ったんじゃない!」
「じゃ、じゃぁ、どういう意味だよ!?」
…それは…
「それは…お前、女なのに桂木先輩にもほかの男にも普通にくっついて、見てるこっちが心配になるんだよ。男は馬鹿だからそういうのされるとすぐに舞い上がるのお前一年の時にわかってるだろ?」
けいはバスケ部部員だった時に同じようなことをして勘違いした男に言い寄られたことがある。
「忘れたのかよ?」
「…あ、あたしは!ただ、女の中にいるよりああやって男友達と一緒にいた方が楽なんだよ…」

「そ、それに…あぁでもしないとみさおと一緒にいれない。部活やめたし…」
え?
「だから!部活やめたし」
「そこじゃねぇよ…馬鹿だろお前…俺は一緒にいるだろ?」
「あたしの努力のおかげだ。」
「わかったよガキ…俺もお前と一緒にいたい。けど、あいつらとベタベタするのは見てられないから2人がいい。」
「みさお…好き」
「好きだ…けい」

〜END〜