帰りはふたりで歩いて帰った。

「あーあ、木下のチョコ食べたかったな。

何作ったの?」

あぁ、申し訳ない。。

「カップケーキだったんだよ。

ごめんね、テスト終わったら作るね。」

そう言ったら瀬賀くん、すっごい嬉しそうに笑いながら、

「うん、待ってる!」

って笑ってくれた。

よし、美味しいって思ってもらえるように、今度こそちゃんと気持ちを込めて作ろう。

私に幸せをくれたバレンタイン。

来年も再来年も、君にだけ渡せたらいいな。