飛鳥たちはそれぞれ、適当に返事をしながら、奥の階段を登って行く。

私も、遅れないように小走りで付いて行く。

階段を登った先には、部屋があり、その部屋の扉を飛鳥は何の躊躇いもなく開けて入る。

飛鳥、香月くん、律、私、要の順番で中へと入って行く。

中は意外と綺麗で、シンプルだった。

部屋の真ん中にはちょっと大きめのテーブルがあり、それを取り囲む様に黒いソファーが置いてある。

テーブルの真ん中にはお菓子の籠があり、近くに冷蔵庫もある。

何か生活感漂う部屋だなぁ。

そう思いながらキョロキョロと辺りを見回していると、外から階段を勢いよく上がってくる音がした。

バンッの音と共に、2人の少年少女が入って来た。