緋鬼⁑鬼龍

しばらくの間そうした後、顔を上げ精一杯の笑顔を作った。

「いってきます!」

そうみんなに言い、私はグラウンドへと走って向かった。

ここからは一人だ。

私は私のまま、闘う。

心の奥底の闇は今回は使わない。

使う時ではない。

体術を少し習っていてよかった。

これなら誰も気付かないし、加減ができる。

私が習ったのは自分の身を守る護身術。

どれだけ強かろうと、力も体の大きさも女であることには変わらない。

まあ、私の場合はあんまり関係ないけど。

「よぉ。ちゃんと逃げずに出てきたね」

金髪の女は私が来たことに満足そうだ。

なーんかセリフがいちいちフラグっぽいなぁ。

そんな事を考えていたら、始まりの合図がなった。

おっとっと。

ぼけっとしてたら早々にやられるな。

飛鳥には『怪我はするなよ』って言われてるから、怪我しないようにしないと……。