「ちーさとちゃん???」

「へっ?!」

いきなり菜々ちゃんが覗き込んできて、私は更にどきどきした。

菜々ちゃんは、次の言葉を言わずに、ジッと私のことを見てきた。

どうしたんだろう………???

「…………千郷ちゃんさ、今恋してる???」

……………え????

いきなりどうしたのかな???

誰が恋をしているって????

「何で????」

「んー、千郷ちゃん何だか恋してまーす!って感じの顔してたから!!」

ニコッと笑って体を元に戻す菜々ちゃん。

「それで?誰に恋をしているのかにゃ〜??」

くるりと回ってニヤニヤとしながら私の顔を見てくる。

誰に恋をしているって…………。

そもそも、

「恋って何???」

「えっ!?」

相当吃驚したのか、菜々ちゃんが転びそうになった。