「あー、またこの日が来たね〜」

ふと教室で、律がそんな事を呟いた。

「この日………って??」

「ああ、そっか。千郷は知らねーんだっけ、転校して来たから」

「この日っていうのは、体育祭のことだよ」

「体育祭………。でもどうして皆んなそんなに嫌そうなの??」

律、要、香月くんはとても嫌そうな顔をしている。

体育祭っていったら、皆んな楽しそうにしてそうなのに。

「体育祭、嫌なの???」

香月くんに問いかけるも、何だか言いにくそうだった。

「………嫌な訳じゃねえよ。ただ、めんどくせぇんだよ。ここの体育祭は」

いつもなら寝ている飛鳥は起きていて、少し嫌そうな顔をしながら話す。

面倒臭いってどういうことだろう??