「はいはい。千郷さん、ヒキとはですね。漢字で緋色に鬼と書いて、“緋鬼”と呼ぶんですが。“緋鬼”は招待不明の、まあ、潰し屋みたいなものです。自分の気に食わない連中などを、潰しまくっていると言われています。実際の所、俺たちもあまりよく分かってはいないんですけど。“緋鬼”に目を付けられたが最後。目を付けられた族は、完膚なきまでに潰されてしまいます。俺たちの所にもいずれ来るかもしれないですね」
香月くんは真剣な表情で、私に分かりやすく説明してくれた。
“緋鬼”、潰し屋。
「何で“緋鬼”って言うの?」
「なんでも、潰された族が言うには、『赤い血走ったような目で、鬼のように恐ろしく強い』という事らしいです」
「へえ、そうなんだ。ありがとう、説明してくれて」
「いえ」
お礼を言うと、香月くんは優しく微笑んでくれた。
香月くんは優しくて良い人。
香月くんは真剣な表情で、私に分かりやすく説明してくれた。
“緋鬼”、潰し屋。
「何で“緋鬼”って言うの?」
「なんでも、潰された族が言うには、『赤い血走ったような目で、鬼のように恐ろしく強い』という事らしいです」
「へえ、そうなんだ。ありがとう、説明してくれて」
「いえ」
お礼を言うと、香月くんは優しく微笑んでくれた。
香月くんは優しくて良い人。

