「いってぇな………。何なんだよ。おい、お前!」

「はい」

「もうめんどくせぇから。お前、鬼龍の姫になれ。異存は認めねぇ」

飛鳥は叩かれた頭をさすりながら、大欠伸をしてまた寝た。

というか、さっきから何なんだろう。

姫がどうのって言ってたけど……。

「やったあ!!!姫が増えたぁ〜!!!!」

体当たりをかまされる様に、思いっきり抱きつかれた。

い、痛い………。

「あ、そうだった!まだ自己紹介してなかったね!!」

女の子は私から離れると、一歩二歩と下がって、クルリと一回転した。