っと。そんなことかんがえてる余裕ない。
遅刻遅刻...

キーンコーンカーンコーン

っとギリギリセーフ!

「これで朝のホームルーム終わりまーす。起立気をつけ礼。ありがとうございました。」

「あっ。そうだ。みんなに言わなくてはいけないな。実は今日から転入生が来ているんだ。何故かまだついてないんだが...。迷子かな?笑とにかく今日から新しい仲間が
増える。その事だけ頭にいれておけー。」

転入生か。

ガッシャーン

!?なに!?

振り替えると割れた窓ガラスから栗色の茶色い髪の毛に透き通ったビー玉みたいな目の男子が飛び出してきた。少しつり上がった二重の目に170センチ近くの身長。顔は見るからに日本人の血だけの顔ではない。
いかにもモテそうな顔だ。


ってそんなこといってる場合じゃない!
なんで転入生くんが窓ガラスから??

...どうやらフリーズ状態なのは私だけではないらしい。
先生も固まっている。
意外と冷静...というかフリーズしなかったのは
クラスのお調子者の光(こう)。

「君転入生くんでしょ??なんで窓ガラスから来たの??もしかして迷子だった??そしたら学校に連絡くれれば
いいのに。あ、ケータイ持ってる??これ俺の連絡先。LANだよ。追加しといて!あっ!自己紹介まだだったね。おれ光!みんなにはこうとかこーちゃんとか呼ばれてるよ!好きなように呼んでね。よろしく。」

一人で勝手に話していく光。
さすがに転入生くんも固まっている。
すると何秒後に

「お前面白いやつだな。俺の名前は小森隼人(こもりはやと)。はやととか好きなように呼んでくれ。よろしくな。俺のも追加しといて!」

意外と日本語しゃべれるんだ、。

って感心してる場合じゃない!

先生もようやく金縛りがとけたように

「小森!お前は何してくれてんだよぉ。また俺教頭先生から説教だよー。勘弁してくれよぉ。」

私のクラスの担任の石川竜(いしかわりゅう)先生はとてもいい先生だ。話しやすいし生徒との距離が近い。年齢が若いのもあるかな。

その瞬間クラスのみんなも金縛りがとけたようにどっと笑った。

「すんません。あっ。ちょっとした田舎からやって来ました。隼人といいます。みなさんも好きなように呼んでください。これからこの土地で学校でクラスでみんなとやっていくのがとても楽しみです。よろしくお願いします!」

いかにも人気者のタイプ。
私もどちらかと言えばクラスで目立つ方のグループにいるが実際もめたときに勝手にいろいろやってくれるから便利でこっちのグループにいるだけ。
関わりはあるだろうけど深くか変わらないようにしよう。
それにあの顔は絶対比奈(ひな)の好きな顔だ。
ひなともめると色々面倒だ。もちろん友達がほしいとかではないができるだけ面倒なことは避けたい。
ひなはクラスでのボスざる的なところがある。
まぁここ最近はみんなついていってないけど。
てかもともとか。親がすぐ出てきて面倒だからみんなもあまり歯向かわないようにしている。

「よろしくな!そらちゃん!もう俺強くなったからそらちゃんのこと守れるからね!」