「た…すけ………て、……しゅう………か……ちゃ……」

あ。
助けを、求めている。

駄目。
駄目よ。
振り返っては、いけないわ。

私は知らなかった。
後ろには、血塗れの理優ちゃんがいるだなんて。

そんなの、私が知る由もないも無い事だった。