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入学式が終わり、ぞろぞろと動く集団を眺めながら僕はその中にいる二人を見ていた。





「碧さーん、ちゃんと生徒会の役目果たしてくださいよー!」




「はいはい」




適当に答えながらも僕の意識はあの二人だ。






あっちから入学してくれるなんて、
楽だなぁ。


これからが楽しみだ。





僕は僕の役目を果たす。





君たちがどう動こうとね。





でも、何も知らない霜月ちゃんをどこまで騙せるのか、見ものだなぁ。






如月依。






少し遊んでみるか。







高鳴る胸を抑えながら、僕は生徒会の仕事へと戻った。