魔法科高校の十二跡

「あ、碧さん?!」



「どういうことだ」




長月碧は、振り向きもせず背後の敵を圧倒し、なぎ倒していく。




「君たちは教室に向かったほうがいいよ」





焦った風もなく、冷静に淡々と、でもその顔には渇いた笑顔が浮かんでいる。




「あっちはもう大丈夫だろ!」




「うん、大丈夫だね。」




「じゃあ、なんで……」




「いいから、行っておいで」





理由を説明してくれそうにはない。
相変わらず、何を考えているのかわからない。
しかし、それには何かしら意味があるはずだ。




「…わかった」



「なっ、柚乃信じるわけ?」




「こいつのことは気にくわない、けど、
何かがあるのなら確かめる必要はある」





「そうそう、霜月柚乃さんのいう通り。
早くしないと」




そう言い残して、長月碧はまた侵入者の制圧に向けてまた動き始めた。






それに対し、依はまたひどく苛立っている。




「あとで文句聞くから、行くよ」





私は教室に向かって駆け出す。





「……っ、行けばいいんだろ」




依も後をついてくる。