それが十二家だった。
世界戦争の鎮静を手助けしたにも関わらず、日本は十師族によってまとめられ、
国内において十二家の権力は僅かなものだった。
その現状を打破して、世界統一を目論み、最初に行動を起こしたのが、
当時の如月家当主だった。
次第にほかの十二家もその意見に賛同し、その手段として使われたのが石英。
十二家は、石英の石の力を一気に解放し、世界の陸を繋げようとした。
しかし、それはもちろん禁忌に触れたため、石英の力は暴走を始め、
日本の近くの島を破壊、栄えていたその島の住民の全員が犠牲になり、多くの人々がなくなった。
この事態に迅速に対応し、無事本州への拡散を止めた十師族は、石英を全て破壊。
十二家は、この罰として十師族の統治下とまではいかないが、目の届くところに置くとして、十二跡という機関を作り、今に至る。
