さっきまで黙っていた依が急に口を開いた。
「依。黙ってろって…」
「そんな一気に話したってこんがらがっちゃうだけだよ?
まず、その禁忌の誤解からとこうよ。」
「誤解だと?!そんなものあるわけねぇ!俺がこの目で調べたんだから!」
「なぁ、橘。図書館には数少ない日記や語り継がれた歴史書しかない。しかも、それは完全じゃない、不完全だ。
あそこは、予備知識を入れるためだけにあるんだ。」
「そんな!それじゃあ、俺が見た歴史書が間違ってたのかよ?!」
「いや違う。“足りない”んだ。」
「足りない?」
「そっ、不足しているんだ。
だから、お前がそう思うのも無理ないよ
」
「っ……どういうことだ?!
意味わかんね…何が足りねぇんだよ!」
「詳しくは言えないけど、所々、十二跡の中でも旧暦の名がつく家でのみしか語り継がれない禁忌の詳細があるんだよ」
「依。黙ってろって…」
「そんな一気に話したってこんがらがっちゃうだけだよ?
まず、その禁忌の誤解からとこうよ。」
「誤解だと?!そんなものあるわけねぇ!俺がこの目で調べたんだから!」
「なぁ、橘。図書館には数少ない日記や語り継がれた歴史書しかない。しかも、それは完全じゃない、不完全だ。
あそこは、予備知識を入れるためだけにあるんだ。」
「そんな!それじゃあ、俺が見た歴史書が間違ってたのかよ?!」
「いや違う。“足りない”んだ。」
「足りない?」
「そっ、不足しているんだ。
だから、お前がそう思うのも無理ないよ
」
「っ……どういうことだ?!
意味わかんね…何が足りねぇんだよ!」
「詳しくは言えないけど、所々、十二跡の中でも旧暦の名がつく家でのみしか語り継がれない禁忌の詳細があるんだよ」
