食べ終わったアイス棒をヒョイっとゴミ箱に見事に入れた夏帆は少し微笑んだ。



こんな夏帆を知る奴は俺しか居ないだろう。夏帆は俺しか友達が居ない。



俺が見る限りだから違うかもしれないが。



中学生に入って小学生の同級生が散らばって新しい友達を作る機会なのに夏帆は作ろうとはしなかった。



そんな夏帆だから幼馴染の夏帆だから高校生になってもこうやって毎日毎日一緒に居る。



俺たちの絆は誰が見たって誰も変わりは存在しない"親友"だ。



夏帆しか話せない話ももちろんある。夏帆だってそうだ。