二人とも軽傷で病院をすぐに出れた。



廊下で月島と夏帆は何やら話していた。



「明日いつもの川辺に行こう四人で」



夏帆が月島と何を話したのか知らないがそう告げた。



「夏帆……」

「これは四人の共通の秘密だ」

「依織…約束覚えてる?夏祭りには聞く機会を逃したけれど明日話してほしい」

「うん。覚えてるよ。」





そう言った依織の目をしっかり見て月島と一緒に歩き出した。



月島の件はもう心配しなくていいな…



夏帆の友達の基準はわからないが少なからずあの場所に居合わせた月島を、依織の母親を殴った月島を仲間と感じたのだろう。