屋台の方へ戻り一通り探しても夏帆と依織は居なかった…… 屋台の外れに行くと… 狼狽した夏帆が走ってくるのが見えた 「依織と……依織とはぐれた」 「いつ?」 月島が落ち着かせるような声で言った 「わからない気づけば居なかった。ここの奥はくらいそこに誰かに連れ去れたのかもしれない」 「行こう」と心配そうな夏帆の手を月島が握り奥へと進む そこに依織は居た…あの女も…… 「依織ッ」 「夏帆ッ」そう叫んだ俺の声は届かず夏帆は二人の元へ何も持たずに走り出す