「じゃあどうして家族のことも今だに教えてくれないの」
「それは…夏祭り終わってから話す…落ち着いてきたのに自分から話すはどうかと思ったからそれにこの安らかな日常を味わいたかった」
「わかった…ごめん依織」
夏帆の心情はわからなかったがあの時と同じように依織は夏帆を抱きしめた。
夏帆にとって依織は大切な人なんだ。
月島 彗に依織を取られると思ったのかもしれない。この感情は女子にしかわからない感情だけれど。
なんとなく…そうではないかと感じた。
その夜 俺の隣の部屋が依織の部屋で二人は仲良く抱きしめながら目を瞑ってベットで眠っていた。

