「へぇまだ居たの」
月島 彗のことを認めていない夏帆は冷たく言い放つ。
「酷いな委員長。最近毎日いるじゃん」
「私は依織とヒナと三人で見に来たの」
何故月島 彗を警戒するのだろう。
家に帰って夏帆に何故か聞いてみた。
「依織の秘密を知ってるのは私たちだけ。三人だけの秘密。」
「友達になるのにそれとこれとは関係ない!」
夏帆と言い合いになるのは久しぶりだ。
でも一緒に居て月島 彗(すい)は悪い奴じゃない。
夏帆は好き嫌いが激しい。
いや嫌いなのが多すぎる。
「関係ある関係あるよ」
それ以上は言ってくれなかった。
夏帆は何かあの時のことについて自分なりに思っているのだろう。

