夏祭りの前日学校登校の日があった。



いつものように三人で居ると



「あ、この子が星野 依織?」



制服を軽く着崩した茶髪のチャラい奴が依織に話しかけてきた。



依織が無言を貫いても打たれ強いのか何度も話しかける。



「何の用?」依織の代わりに夏帆が口を開く。



「転校生?でしょ俺まだ見てなくてさ、こりゃみんなが騒ぐわけだよ」

「そうだね。見たなら帰れば?」


「え?なんでそんな敵意剥き出し?俺は月島 彗」


「何そのキラキラネーム」


「漫画に出てきそうでしょ?名前に負けないように生きてんの」

「ふーん」


「で、一目惚れなわけよこの子に」


「そういうのやってない」




違うクラスの月島 彗はチャイムがなると外見からは想像つかないほど教室に戻っていった。



「誰だったんだ」

「バスケのキャプテン一年でキャプテンだから存在は知ってた」

「あんな奴いたのか派手だから気づくのにな」

「女子の間で密かに有名だね名前は初めて聞いたけど」