夏休みが始まり夏帆と依織はヒソヒソと話すことがあった。
「何話してるの」と聞くと「内緒」と夏帆に言われそれ以上聞くなと顔に書いてあり聞くことが出来なかった。
「それより夏祭りだね三人で行こうよ」
「いいな。浴衣姿見たい」
「どっちのー?依織のでしょ」
「どっちもだよ夏帆は浴衣似合う顔だろ」
「そうかな」
うん。夏帆は浴衣が似合う。
去年一緒に行った時も似合ってた。
「依織ー浴衣ないでしょ買いに行こう」
「そんなお金ないよ...」
不安げな依織を「大丈夫。ヒナが買ってくれる」と何も言ってないのに依織の肩に手を置いて言う。
「何も言ってない」
「依織の浴衣姿見たくないのー?」
見たい。
「決まりね」
何も言ってないけど心の声が聞こえたらしい。
今年の夏は楽しくなりそうだ。

