しばらくして一度帰宅した夏帆が家を訪ねてきた。
「この件は私の独断で決めました。すみません」
家に上がった矢先。父さんと母さんに頭を下げた。
いつもは昔からの付き合いだから俺の父さんと母さんには敬語じゃないがこの時ばかりは敬語だった。
「いいのよ。夏帆ちゃんがしたことは正しい。」
「そうだ。謝らないで」
これからどうなるんだろう...
「私は彼女を守ります私の善に従って」
夏帆は男だったらモテてただろう。サラッとこういうことを言う。
でもそれを聞いて俺もか細い彼女の隣で決心した。
彼女を守ろうと。
このか細い彼女を壊れそうな彼女を俺たちで守ろう。
