星の迷い子





委員長である夏帆は先生に来なくなった星野 依織に学校から配布されたプリントを届けることになった。



「ヒナも来て」

「なんで」

「あんな綺麗な子と話せる機会なんかないよ?」

「ないけど。そこまで話したいとは思わないな」

「二度とないかもよ」

「はいはい行くよ」



夏帆は1人で行きたくないらしい。



1人で行きたくない夏帆は俺を誘うしか当てがなかったわけだ。



記載されてある地図に従ってたどり着いた。



地図が弱い俺らは迷って迷って日が暮れていた。



インターホンを押しても誰も出て来ない。



留守か...いやそんなことはないだろう。


誰かいるはずじゃ



手をかけると玄関は開いていた。



「失礼します...クラス委員長の...」

「どうした?」

「悲鳴が聞こえる」