「!!!?」
鏡の中の景色がぐにゃっと歪んだ。そして赤黒く染まっていく。
恐怖で怯えているわたしとは対照的に、向こうのわたしは怪しげに笑っている。
『早くおいでよ』
「嫌っ!!」
鏡の向こうのわたしは身を乗り出し、鏡から手が伸びてきた。
ありえないことばかり起き、何が何だか分からなくて硬直してしまう。
それをいいことに手はどんどんわたしに近づいてきている。
一体、何が起きているの!?
怖いよ、誰か_____!!!!!
「助けっ______いやああああああああああああああ」
手は遂にわたしの腕を掴んだ。
そして、ぐいっと引っ張られた。
ふわっとした感覚がした直後、鏡の中へ吸い込まれる。
「わああああああああああああ!!!!」
わたしはその衝撃で意識を失った。


