「レムロード、外への調査か?」


「ああ、ずっとここへ居ても変わらないしな。」


さすが、王女に専属の執事。みんなレムロードのこと知ってるんだ。


「ところで…この子は?」


「こいつは、俺の親戚だ。知り合いに王女のことについて何か知っている者がいるらしい。俺一人よりも知り合いであるこいつもいたほうが話がつくと思ってな。」


「そういうことか…なら」


ギィ…っと金属音が響く。
重たい門が開かれる。
案外すんなり通してもらえそうで安心した。


「じゃあ行ってくる、行くぞ」


わたしたちは門を抜けようとしたその時。




「…待て。」



後ろの門番に腕を掴まれた。