近づかないで



「加山…」


飯山の顔が強ばった。


私の言葉を遮ったのは加山と呼ばれる人で、何故か私の後ろにいる。


それはあの時飯山に謝らせた黒髪。


「でもこれはお前のためで!」


「誰が頼んだ。」


「…」


黒髪の言葉に何も言い返せずうつむく飯山。

静が心配そうに私を見る。