近づかないで



「やめろよ。」


問題はその言葉ですぐに解決した。


低く威圧のある声。


他の人とは違う黒い髪。


そして思わず見とれそうになるほどの美形。


すぐにわかった。


この人がこの学校のリーダーだ。


「な、なんでだよ!


こいつが悪いんだろ!」


「お前バカなの。


どう考えても先に手出した方が悪いだろ。」


「そうだよ!


紗耶香ちゃん転ばせたって隼人(ハヤト)さんに知られたら俺…!」